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今野 力
Progress in Nuclear Energy, 39(2), p.167 - 179, 2001/08
被引用回数:11 パーセンタイル:61.93(Nuclear Science & Technology)新たに整備した3次元SnコードTORT用の一回衝突線源計算コードFNSUNCL3のテストをかねて、小林が提案したボイドがある単純配置に対する3次元放射線輸送ベンチマーク計算を行った。また、比較のために、MCNPコードを用いても計算を行った。その結果、FNSUNCL3を用いたTORT計算は、レイエフェクトが解消され、小林の解析解、MCNP計算とも5%以下で一致し、FNSUNCL3コードが妥当であることを示すことができた。
小林 啓祐*; 杉村 直紀*; 長家 康展
Nuclear Energy Agency, Nuclear Science Committee, 2000 Nov., 36 Pages, 2000/00
吸収の強い体系中にボイド領域があるような場合、多次元輸送計算ではボイド領域での中性子束や光子束を正確に求めるのは非常に困難である。このような体系における輸送計算コードの精度を評価するため、最近小林により3次元輸送ベンチマーク計算が提案された。問題の体系は非常にシンプルであり、散乱がない場合は解析解を求めることが可能であるが、散乱がある場合には不可能である。そこで、そのような場合に対する参照解を与えるために原研で開発されたモンテカルロコードGMVPを用いてベンチマーク問題を解いた。散乱のない場合は解析解と非常によい精度で一致し、散乱のある場合は統計誤差(1標準偏差)が1%以内で粒子束を計算することができた。これにより、ベンチマーク問題に精度のよい参照解を与えることができたとともにGMVPコードの点検出器機能を検証することができた。